「WOOL(ウール)まみれ」24年3月 吉岡よう子

3月11日がやってきます。
被災された方には本当にお見舞い申し上げます。被災地へ支援に出向くこともできず大変もうしわけありません。自分にできることを毎日どうにかやって日本の元気を少しでも盛り上げることができたらと思っています。

期せずして開かれる“ひつじパレット”3月11日が終了日なのは何か関係がある。

みなさ~ん、作品の参加はされましたか?お互いのウールからのモノづくり・作品たち、楽しみですね。実物が並ぶとすごいのでしょうね。それにしてもポンタさんは大変ですね。
280の作品たちを保管して・・・考えただけでもスゴイ。自分の作品一つボディに着せて運んだのですが・・・たった一つのことさえ大変!だったのに。ポンタさんはじめスタッフの人に感謝です。

さて、2月に入りはや新年と言う時期でもないのですが私達の「糸のデザインB」のクラスがスタートしました。それにしてもすごいこと。皆さんの持参の作品たち。いつもシャッターを切り忘れるのが常で、はっと我にかえってももう遅い・・
(感動でいっぱい、掲載していない方々に深く謝罪。)

①~⑤は少し一部掲載です。すごい

奥川さんの作品 山岸さんの作品
奥川さんの作品 山岸さんの作品
長田さんの作品 飯塚さんの作品
長田さんの作品 飯塚さんの作品
福島さんの作品
福島さんの作品

「WOOL(ウール)まみれ」23年12月 吉岡よう子

もう12月ですね。京都の紅葉はまだ・・・かなと思いきやこの1,2日ぐっと冷え込んでいます。金の羊はなんだかザワザワ大忙し。そう、ウールの季節到来です。

20111201_111月9日~13日京都の嶋䑓ギャラリーで「糸のデザイン展8回」という作品展を開催しました。これは私が主宰している“糸をデザインする”講習のBクラスのメンバー22名です。
11月8日10時半ごろもうたくさんのメンバーは準備のために揃っていた。さあ~今回は壁際に三段に糸を下げるべく冶具を用意。来れなかったメンバーの作品と糸の荷物が開封される、持ってきた人たちのも合わせると「?!」の量だ。どうすればいいの・・・と思ってたけどまず手分けして飾りましょう、飾りましょう。
20111201_2「糸は色別ね」それにしてもすごい糸たち。こんなたくさんの手紡ぎ糸をたくさんの人に見てほしい。今回は前にもましてすごい。みんなの汗の結晶だ。各自飾りながら、糸に見入っている・・・
20111201_3一面二面三面、はどうにか棒をつるしたけど。四面目は・・「マフラーにしましょう」つりさげられない糸たちは三段の下に並べました。「すごいボリュームね」きれいだ、すごい。と展示の前に自分たちで自画自賛。
ここの会場はかなり広く、その中に蔵がある。私達はここの古びた木の壁にぐるりと作品の服をかけて展示した。・・・まあまあね。作品が多いからこの方法が得策。入り口には『福島さんの受賞の上着』『奥川さんのクレーの大賞の作品』を。高橋さんの布フェルトも並べる。

20111201_4自分はといえばここでまだ織る?という9月末ごろに赤い糸をかき集めて織りだしていた。なぜか今年は急に赤の作品を作りたくなった。ちょっと糸の量が少ない?65cm幅で5m足らず。縮絨をしたら4.4mぐらいになった。う~んできるかな。デザインは決まっている。小ぶりの襟のテーラーの上着。少し丈は短め。ホントは身頃もタイト気味な・・・紺の上着はどうにか完成。ボタンホールで悩んだけど、この2枚を処理したら、もうすっかり自信がつきました。どうしてさっさとしなかったんでしょ。

<祭りの後>
20111201_6作品展を終えて「お疲れさま」とか「大変だったでしょう」とか色々ねぎらいのお言葉をかけられて、あらためて思ったのは、こういうことって準備から始まってそれなりに懸命に駆け込む、皆のお尻をたたく、自分も「もう少しもう少し」とがんばる、大変は大変だけど・・・何とも言えない楽しさ・高揚感があって好きです。だから、終わるのがさびしかったです。
普段会えない方に会場でお久しぶりの会話、たわいのない、音信を確かめ合い、そして普段あまり時間をともにしない仲間たちと、当番がてら色々立ち話。その話の底には“手紡ぎと手作り”へのあくなき情熱があり、独特な感じ。それがいい、“手作り”っていうだけで話がデザインからどうやって作ったかとか、日々の食べ物の話まで広がる。
日常は日常で結構あれこれ雑事に追いまくられているのですが、何かやっていても、遊んでいても、心の片隅に“こんなことやってて大丈夫?”と小さな罪悪感を感じつつ、かといって懸命に作品作りをするのかといえば全くできずに遊んだり遊んだり。(うまくいえないけど、集中していない状態)この2年間は家族のことで時間が割かれたのかもしれない。何か作りたいのにあちこちで向いていると・・・集中できない。あせりつつ、「今はしようがない」と自分を納得させたり。でもそう言いつつ、私らしく、重ねてあれやこれややりたくなって色々やってました。

最近の収穫は「水溶性シートの作品づくり」私はウールから手紡ぎ糸を作るのだけど、使われなかった手紡ぎ糸もいっぱいもっていてこの「編まない・織らない」水溶性シートの作品作りは画期的。最近の収穫は「水溶性シートの作品づくり」私はウールから手紡ぎ糸を作るのだけど、使われなかった手紡ぎ糸もいっぱいもっていてこの「編まない・織らない」水溶性シートの作品作りは画期的。
結構好きになったもの、「チクチク縫い」針と糸で手縫いしてカシミヤの生地に色とりどり刺しこんで、思いっきりフェルト化させたり。最近服作りが結構すきになったかも。以前にちゃんと洋裁学校に行っていた時とはえらい違い、あの頃は「二度と服は作らない」とトラウマ状態だったからね。うまく作れるように(?)なったからかな、このごろ大好きですね。なんか縫うことがとても楽しくて。作品展、反省も多いのですが楽しい思い出ばかり。

そうそう、3月の「ひつじパレット」の提出作品づくりが待っている。イメージはあるのだけど、うまくまとまるのかな。心配。
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いただきもののBig鉤針で~す。

「WOOL(ウール)まみれ」23年9月 吉岡よう子

20110901_18月も終わり、9月です。今年は私は主宰する“糸のデザイン”のクラスの人たちと2年に一回の作品展を11月に開催します。私が2カ月に一度準備した20種の糸をセッセと紡ぎ、頭と体を“創作へと”いざなっている(つもり)はず。その日々の結果として集まって出品しみなさんに見ていただく。かなりの力作、普段目にしない手紡ぎ糸のニット&手織りの作品・フェルト作品が並びます。(自慢です!)
11月9日~13日

7月7,8日「水溶性シートフェルトでベスト」

20110901_2これはある意味パッチワーク。その元の素材を準備するのにかなりの時間を割きました。羊毛から作るフェルト生地を
・前身頃8枚
・後身頃8枚 かな。
一日目でその全部を作り終えることが必須!基礎編を受講していない方がほとんどで、さあ、好きなようにデザインして、と言われても・・・
20110901_3という声が聞こえるなか、私はみなさんのお尻をたたき続けた。最後に“ベストを着て、笑顔”をイメージしているから、大変大変。
・皆さんのサイズのS、M、Lの型紙をを準備。
  少しでも作る時間があるように。
滑り込みで全員7名が出来上がりました。さすが、だなあ、と参加者の方々の作る力に感心しました。みんながんばった夏の2日間でした!(一部抜粋)

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7月28日「糸のデザインB藍染と糸10種類」2名の参加。(二人ともお店をされてる)“糸を紡ぐのが好きなの”と私。そしたらお二人もそうです、そうですと。3人でこじんまりと意気投合。“藍(インディゴ)染糸+カールヤーン 10種類”
・藍染めの羊毛ウール ステープルがフルフルと可愛い。コリデール
・カードした糸2種 紡績糸
・手ほぐしだけの糸 紡績糸
・藍の濃淡2種のミックス紡績糸
・藍の濃淡によるカールヤーン5種
“インディゴ染料で羊毛染め”を重なるようにする。  ・インディゴ染料を少し使って藍を建てる。 → ・洗い済みの羊毛を準備 → ・できあがった染液にぽちゃんと浸けます。少し動かして引き揚げ軽く絞る。 → ・その羊毛をひろげて酸化させる。グリーンぽかった羊毛が藍色に。 → ・酢酸の薄め液にも浸す。 → ・藍色止め液に浸す。
全体の流れを体験すると「簡単でしょ」

8月10日11日“ティーズウォーターのカラードと白”の洗い、洗い、洗い、!!!
20110901_88月のわずかなときが2階の教室の空き時間フリースで持っているこのフリースを洗って販売しようと決めたのでドンドン洗いました。
・汚い・・・全体になんだか・・・
・洗うためにバケツに熱い湯を入れ、洗剤をたくさんいれ、そこへフリースを入れてゆく。
・“?”と気になる、木の枝、草、藁ゴミが気になるので拾ってゆく。
・気がつくと随分時間がたっていることに気がつく・・・これよね、私がやってきたことって。
・大量だから、さっさとしないといけないのについ横道へそれてごみ取り三昧。
なんでもがそう。ちゃんとまっすぐ行けば早いものをすぐ道草をしてしまう。

さあ、もう9月だ急がなくっちゃ。

「WOOL(ウール)まみれ」23年6月 吉岡よう子

5月29日 松本クラフトフェアー行きました。

5月29日 松本クラフトフェアー行きました。

5月26日(木)「布フェルトのネックレス」
参加者一人。
4月までにサンプルを作り終えないといけなかったのに・・・どうも、イマイチ集中しなくてそのままずるずるとイギリスへ行ってしまった。反省してます。作り出したら面白い。いつもは「糸紡ぎざんまい」なのですが、なぜかこの手のアクセサリー、コサージュづくりがとても好きで、自分は殆どつけないのにどんどん作りこんでしまう。一番すきなのはやはり「白・生成り」あとは「紺系」「グレー系」でもこうして教えるとなると一番困るのが材料です。
一般の糸を殆ど使わないので切れはし、残った毛糸というのがどうしても手紡ぎ糸になる。

(1)今回のサンプルたち。

(1)今回のサンプルたち。

材料:
 絹オーガンジー、羊毛ウール数種類、
 あればモヘアなどの多色毛糸
 *色は統一感を持って用意を。
道具:
 プチプチシート20cmX30cm
 薄いナイロン袋、洗剤容器 古タオル

簡単な道具でウールの花を作るのが自慢。糸ばかりの“糸ビーズ”とかオーガンジーにウールをからめた花弁、ウールだけの花たち(きれいじゃないのがgood)

今日の生徒のTさん、「ウールの紐づくり」自分で後でうまくできるかな、とおしゃるから、もう一度。繰り返す。紐といえど私の中では“太い毛糸”このごろ外国の糸にこうして手で作っていたフェルトヤーンが販売されてきました。

 

(2)ロンドンのeggの店の前で。

(2)ロンドンのeggの店の前で。

4月の末から5月の連休は待望のイギリス行きでした。去年計画して「アイスランド噴火」でゆけなくなった、そのリベンジの計画でした。でも思いがけず、「ロイヤルウェディング」お陰さまで現地でその空気に触れ楽しかった。
(1)連休の航空券の手配―――12月にやっととることができました。(格安)
(2)ホテルーーロンドン3泊+2泊(格安) 
(3)2日間はコッツウォルズへ。(ちょっとまし)
4月のロンドンのホテルは高騰。いつもの倍とか。それでも宿がない状態とか。
(この旅行何がポイント?といって格安ツアーが売り。6泊8日計18万ぐらい。連休で。)

ホテルはパディントン駅からすぐ。
駅裏は妙に下町、でも市中へのバスなど便利。エレベーターを「リフト」とイギリスは言うんです。二重に扉はできているけど、最後降りるときは手動であけて出る。!「日本ではこんなレベル、使用禁止よね~」確かに、開けにくいホテルのキー、4人部屋
でマグカップが毎日2個。バスタブがないのはいいとして、飛び散る水しぶき。云々。フルーツのない朝食。以前に旅したB&Bなんて安くて満載の食事だったけど。同行の人に大変もうしわけなかった。私としては航空運賃はなるべく経済的に、宿はそこそこでもイギリスは結構朝食がおいしいから大丈夫。

(3)コッツウォルズのホテル

(3)コッツウォルズのホテル

コッツウォルズの一帯はかわいい蜂蜜色の家家が並ぶ。1日に少ししかないバスを乗り継いでゆき、歩く歩く“Old Millsの水車小屋”までの道が田舎らしい。すべてが夢みたい。泊った宿は「ロイヤリストホテル」世界一古いホテルだとか。運よく泊ることができた。とてもいいホテルだったが私達の部屋のトイレの水が流れずに二人ともストレスだった。日本ではないね。こんなこと。部屋はゆっくりとしたキングサイズのダブルベッド?(どこもダブルベッド)廊下に歴代の女王・王様の写真とかあって不気味・・実は幽霊が出るともいわれている。部屋の中にいるとミシミシと変な音がする、急にこわくなったら、上階の二人があるきまわっていた。窓からは村の広場が見える。とてもいいホテルだった。

(4)イギリスのひつじ

(4)イギリスのひつじ

お昼はおいしい、スコーンの店でクリームティースコーンがこんなにおいしいなんて。びっくり。それでも4人で一セットで十分!

「WOOL(ウール)まみれ」23年3月 吉岡よう子

110303_1福島恵美子_1 110303_2
福島恵美子_2

 

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ストライプマフラー

 早いなあ、1月も2月も寒い寒い寒いと言いつつ過ぎましたね。でも意外と京都の街は雪も少なかったです。寒くて嬉しかったのは”毛糸”セーター、服類が多かったこと。ツイード、ループ、モコモコの毛糸、大好きなフェアアイル柄。
首の巻物もいっぱい巻けたし。寒くないと巻けないのが、つらいとこ。ファッション性より実利的な寒さしのぎ。そういえばニッティングマシーンで編んだ編んだ。グルグル、まわしているだけでリリアンの巨大版がトグロを巻いたようにズンズン出来上がる。どこでストップするかが問題。
これはラムウール毛糸2色で編み、しっかりフェルト化させて夫のマフラー。長すぎたけど二重にして巻いたらボリュウムがあり暖かサイズ。

 

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ツギハギの上着?

“ニッティングマシーン”に奮闘。
このマシーン、編む編む、どんどん編む。不思議な引力がある。何も手にしていない冬の夕べ、手持ち無沙汰もなんだから・・・とぐるぐる編む。
編みだす前は「あるようなないような目標」を持って編みだすのですが・・・ついつい止めたくならない、からぐるぐる止めどなく編んでしまう。前にグレーの課題のときに紡ぎためた糸が数種類あり、これこそ“すてきなものに”と思い込み編んだのだが・・・ポロ布の集合体?
解説書らしきものができないか?と考え中。

 

“毛玉ばなし。”
2月の末の糸のデザインの教室で“毛玉”が話題に。「甘いメリノの糸の作品ともう少ししっかり紡いだ糸の作品、これが不思議なことに甘いメリノのほうがあまり毛玉ができなかったような・・・」そういえば大好きなウールの靴下が毛玉いっぱい。履くのをなるべく控えて・・・でも使うためのものだしね。
手紡ぎ糸のちょっと困ったこととして“毛玉ができること”が元々あり、私もどこか自分の作品を作ったらとても気になっている。そんな話が盛り上がる少し前、フェルトの加藤さんとフェルトのバッグについての立ち話。「3年ぐらいからがいい感じなのに・・」私、??。
フェルトのバッグを3年ぐらい使うとドンドン毛玉ができて、毛玉を取り続けて3年ぐらいから“もう毛玉ができなくなる”とかで、それから味が出てくるらしい。ふ~ぅん。
そのことを皆さんに披露すると、“そうなんですか?ほっとしたわ。”と安堵の声。毛玉を取り続けていいのかしら、と思っていたとか。“毛玉”でもう一つ思いだした・・・松浦弥太郎さん(注:暮らしの手帖の編集長)がエッセーで“毛玉”について書かれていた。彼は手編みのセーターとか大好きで毛玉も大好きなんだけど・・・周りの目は“毛玉”に冷たい。アメリカでの面白い光景“毛玉だらけの高いセーターを取りあいをして人々が買っていた”とか。がぜん、彼は元気を得たらしい。
“毛玉”確かに面倒かな・・・見方を変えたら、何と“モノらしい”こと。今まで邪魔ものにみえていた“毛玉”だけど、今みたいにユニクロ全盛になると意地でも無駄なこういうものを大事に扱いたくなった。「人間らしいモノが好き」でいたい。

 

“新しさへ向かう”
2月の末の日曜日、快晴のうららかな日差しの中、そのギャラリーはあった。JR芦屋駅の南へ5分。2号線を渡ると道の両側に桜の並木。パスタのRYURYUの二階では糸のAVRILさんが展示会。見たい気持ちを置いて、目的の公文知洋子さん主催の作品展のあるギャラリーMUKへ。
公文さんの“裂き織り”の世界と今回は“織りフェルト”の作品たちが並ぶ。コンクリートの壁面に作品が並び、台の上にその“織りフェルト”がある。

―――“織りフェルト”縮絨する毛糸・モヘアの二重織りによる立体的なマフラー。この最近2,3年前から外国の雑誌で見かけていた。織ってフェルト化させる→ フェルト化による生地の変化・立体感が面白い

―――公文さんと会場内で立ち話。“こんなに大きいサイズからこんなサイズに縮めるんです”最初、生徒に教えていたら生徒の皆さんからいろんな声が上がったようだった・・・が人の性分というのは面白い。やっかいなこと、難しいことに出会うと、いやにがんばるのです。難しいと特になにくそとファイトが出るらしい。会場のいろんなパターンの作品たちをみて “大変だったけど、がんばりました”と声が聞こえてきそうだった。

 

“新しさへ向かう”ことは創作を手掛けている人にとっては常に必須だ。伝統的なことであればよけいにそうだ。技術に長けることばかりでは自己満足に終わる。できあがりが多少ガタピシしていようと、“何か創る”と意欲的なモノづくりは気迫を感じてしまう。そういう意味では
手前ミソになるが「糸のデザイン」という私のやっている講習に参加している人たちの作品づくりの気迫とエネルギー。まさしく、私の思う“手仕事の創作”だ。難しい。ただ糸を紡いでいるほうがずっと気持いい・・・だけど、マンネリ化した糸じゃなく作品全体を“手紡ぎ糸”から考え出すデザイン・創作でありたい。今回のトップに掲載した福島さんのジャケットはすごい!!みな、その場に参加したメンバーは驚嘆した・・・そしてひそかに誰もが“私も何か・・”と考えたのに違いない。さあ、今年は11月の作品展だ!

 

 

糸のデザインの生徒&吉岡、”加藤ますみ先生”の作品です。

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奥川武子作 “藍と紺”襟かざり
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田中好子作 三つ編みマフラー
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吉岡よう子 糸ばかりのコサージュ
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吉岡よう子 水溶性シートのマフラー
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加藤ますみ先生 兎のペットボトル入れ
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加藤ますみ先生 3月ルームシューズ

「手紡ぎつれづれ」22年11月

photo1130_1荒れ放題の我が家。美山のログハウス。今年は6月ころから11月まで全く行くことができなかった。家というのは使用しなかったら荒れる、といいますが本当にそう。何よりあちこちに鹿のふん。
ハーブも雑草もグチャグチャだ。厄介なのはススキだ。
だが深く少し引っこ抜いただけで柔な私達は腰をさすっているありさま。
さあ、来年の5月ごろまでには人を呼べるようになるのかな。がんばらなくちゃ。ふ~う。 

photo1130_210月21日~26日は愛媛県の松山の“ギャラリータナカ”にて「糸のデザイン展」という作品展をやっていただいておりました。ひさしぶりの松山。
夜行バスで京都から出発、朝6時松山着。“さあ温泉へ”という同行のSさんの進言により、市電に乗り、早朝の道後温泉へ。11時からギャラリーは開くし、6時からそれまでの時間をどう潰そうかなんて思案していた割にはいい案でした。

photo1130_3道後温泉の王道の坊っちゃんの湯は避けて“椿の湯”へ。さすが地元のお年寄りが多い。たっぷりの湯船につかると夜行バスの疲れが溶けて流れたみたい。“ああ、気持ちいい”幸せ。次の日も早くからでかけた。湯船に入っていると次から次から声がかかる。“どちらから?”京都です、というと“まあ、そんないい所からこんなところへ”と一様にお年寄りの方々がおっしゃる。ちょうど、朝市にも出会い、ミカンなどの安さに“どれか買いましょう” と同行のSさんは興奮ぎみ。でもでも旅の間、それはどうすればいいの、と不安がよぎる。ギャラリーの手前でおいしそうな珈琲屋さんへ立ち寄る。思い出した、以前も通ったおいしい珈琲屋さん“BC”香りたかいコーヒーのおいしかったこと。京都の町なかにいると、あまり個人経営の入りたいコーヒー屋さんに出会わない。お昼はギャラリーの裏の「つるちゃん」といううどん屋さん。これがまた、おいしかった。同じお値段でウドン3玉まで食べられるのだとか。一玉でもはんぱじゃないボリュームでした。このことで気が付くと、おいしいという感覚は「安くておいしい」ということじゃないでしょうか。高いものでおいしい、というのはどこか当たり前、のように思ってしまう。

肝心の作品展は。私達が駆け込みでがんばった小物類などがあまり買ってもらえず、ちょっとがっかり。7月ごろにこの作品展を依頼されたので何より私達は時間がなかったのですが、約束したので皆で懸命にやりました。あきらめきれず、わたしなど夜行バスへ乗り込むときに“紙袋いっぱいのコサージュ”をどうにか準備したりもしました。(あきらめが悪い)
こういう依頼はあまりないのですが、やはり目標をもってかけこむように作品作りをするのもとても大事だ、と痛感。この作品展が終わって気がついたら来年の作品展の一年前になってました。場所も前回と同じ“嶋䑓シマダイギャラリー”23年11月8日(火)~11月13日(日)

 

photo1130_411月3日に兵庫県の西宮の“ギャラリーストラッセ”さんへ。阪急電車の夙川は春は桜で人がいっぱい。そこから甲陽線に乗り換え一駅。“苦楽園”駅からおりたら村田さんとばったり。総勢5名で移動。ここらへんは寄りたいお店が次から次に現れる・・・今日は加藤さんのフェルト展だから寄り道をしないでゆきましょう。お昼は有名なパスタ屋“RyuRyu”へ。満足。イカリのスーパーがいいのよね。加藤さんの“ひつじ”“犬”“豚”さんたちが壁面に並んでる。今日は私は犬にしました。キーホルダーです。あれがいいかな、これがいいかな、もう買おう、買おうと選んでいる。と、加藤さんが“これは吉岡さんでしょう”と大きな羊のバッグ(カタログの表紙にさせていただいた)“え~”と言いつつ、購入しました。ヤギさんのティッシュ箱入れも。これをプレゼントしたら受け取った方が大喜び。よかった。帰り道は“萩原珈琲”の看板を道端に見つけ右折。萩原の珈琲は神戸らしい炭焼きの珈琲豆。一杯だてのていねいな抽出でいただく香り高いコーヒーは何より嬉しい。

 

photo1130_6長神乃笛さん、とお会いしました。青いアートの布が波打っているハガキを少し前に受け取っていた。場所はギャラリーマロニエの5階のスペース 壁面に何枚かの作品が並んでいる。目直に見る布、長神さんが丁寧に作品の作り方を説明される・・・”ナイロンのオーガンジーにアクリル絵の具で彩色してその上に立体になるように糸とか重ねているんです“細かい針目が一針一針・・・膨大な面を埋めている。
少し離れてみると細かいグラデーション。”沖縄の海と空が交わったところです“キラキラとしていたり水の中を表現されていたり。「Embroidery Art」昔からの日本でされている刺繍とは全く違う作品たち。出会いたかった。長い間、切望していたのです。本の中でしか出会わない、なかなか実物と出会うことがなかった。というか縁がないというか。突然、作者と作品に出会うこととなり、嬉しい誤算。早速、来年の夏7月の14日15日(祇園祭り)に講習会をお願いしました。服作りも、アクセサリー作りも、されるとか。楽しみです。

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奥川武子さんのnuinui 吉岡よう子のnuinui

「手紡ぎつれづれ」22年9月

100901_1<この夏、いいこと①>
暑い日々と雨が祇園祭りのころは大変でした。いらっしゃる人が「京都の暑さは違いますね~」とほんとに困っていらっしゃる。ハンパじゃないです、この暑さと湿度。そんな中、7月の29日30日31日と私は恒例の夏の講習に励みました。

一日目。3人参加の一人が急に欠席。もうお一人が2時にいらっしゃるとか・・・ちょっとショック。練りに練った“糸のデザイン:ピンク10種”を教える気が満々だったのに。この夏の講習というのは普段参加のできない遠くの人だったりで、よく知った顔ぶれじゃない、その分私もどこか緊張してます。

たったお一人を相手に・・・“ラッキー”という声もきこえてきましたが。急に個人的な雰囲気。本日のメリノ種の羊のことからはじまって・・・糸の説明まで「やることたくさんですよ」と。手を動かしながら、生徒さんがご自分の状況などお話してくださる。こうしてお聞きすると、時にお見かけして商品のことなどでやりとりするのとは違い、あれこれ彼女のことを知ることとなる。それが嫌な人もいるかな。私と彼女は結構お話好きだったかな。聞くばかりだと“先生のことも”と催促され、思いがけず、“金の羊”のスタートの頃のことなどしゃべりだしていた。ず~っと手仕事が大好きで独身の頃は「木工が趣味で家具教室に通ってました」とか言うと、え~!っと驚かれた。木の感触がとても好きで、カンナの刃研ぎははまったかな。

自分の家庭を持ったら手作りの家具を使いたいと漠然と思ってました。――――“羊の毛もそう変わらないけど、私的には”と言うと驚かれた。“感触が好きか嫌いか、かな”たった二人の講習は思いがけず、あれこれ手紡ぎをしつつも盛り上がり、話しは生活談義へ。

こうしてお話をしていつも感じるのですが、「人はお互いしゃべらないと分かりあえない」ということ。“手紡ぎ”を介してのこういう何気ないやり取り、期せずしてしゃべりあい、笑いあう、うなづきあう。

新しいお知り合いなのに古くから知っていたかのような、夏のいい一日でした。

100901_2<この夏、いいこと②>
「春に言ってた水仙の球根、送るから。あとイチジク日本の木とフランスの木、これが日本のは実がたくさん成るの、フランスのは成らないけど、少しだけの実がとても甘くて・・・」フリージア・彼岸花、バレン“ログでお皿が足りないとき使えるわよ、南天は禍転じて福となす、よ。”

“前に吉岡さんからいただいた本(ターシャ・チューダーの本)その本がきっかけで庭中心の生活になったこと、食べ物とかも自分でできるものはなるべく手作りしよう、と思われたらしい。そうか、去年の年末のいただきもの(手作りのものがぎっしり箱に詰められていた)。とっても嬉しかった。私もそのうち手作りしてさりげなくあげたいものだ。

お電話の次の日重たい段ボール箱の到着。彼女が言った苗木たちがしっかり根元が枯れないよう新聞紙などで包まれ水分を含んでいる。たくさんの球根。・・・ログの庭で咲き乱れておくれ。 

 

お店から持って帰るのにこのリュックを使いました。使う用もないのに欲しい一心で購入してお店に置いてあったものだ。どうだろう、この色合い。リュック狂い。もうこの短い間に4つも購入!(どこへ行くってわけじゃないのに)山行きの女の子が多くなってファッションのようにリュックを背負っている・・とか。ナチュラル系にはまっていたはずが、少しあきてきたのかな、「ランドネ」という雑誌、カラフル”山行きガール”昔の山行きとはえらい違いだ。私の時代は“ワンゲル”と称して独特な匂いがしていた。別に山が嫌いじゃなかったけど、どうしてもぴぴとこなかった。そうか、暗い、黒っぽいいでたちだ。チロリアンハットに毛糸の靴下、チェックのウールのシャツ。すべてが今全く変わってるみたい。

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<この夏、いいこと③>
8月も終わりごろ。いつもの「糸のデザインBクラス」の講習。暑かったからね、私も懸命に“作らなくちゃ”とプレッシャーがあったにもかかわらず、イマイチ集中力を欠いてしまい、リュック・ポシェットの未完成、一つ“水溶性シートを使ったコイルヤーンのストール”

 課題の糸たちは“赤と紺”赤く染めたウールネップをちりばめた糸づくり。不思議なことにネップだらけのほうが紡ぎやすかった。やってみないとわかりません。

100901_4“自家農園のオクラたち”この4月に退職された屋代さんからのいただきもの。なんか、造形てき。さっそく次の日の惣菜にて食しました。おいしかったです。ありがとう。

 

急きょ四国の松山で「金の羊の糸展」を開催
することに。10月21日~10月26日ギャラリータナカ松山の方々、来てくださいね。私は24・25日在廊予定。

「手紡ぎつれづれ」22年6月

photo100601_1やっと、美山のログハウスへ。この前はまだまだ春がやってきていなくてなんだかつまらなかった。今回はほら、緑緑緑。敷地の裏側がちょっと崖状で、このごろ気がついたらそこにクリの木が3本か4本、居ついて育っていました。秋になって見上げた木にイガがたくさん、見てびっくり。この前までまだひ弱な木だったのに・・・桃・クリ・3年柿8年とはこういうことか。すぐに立派な実がなってます。育てたい木(くるみ・ソヨゴを始め色々)は育たず、予期しないものがニョキニョキ、それに裏に大きな杉の木もぎょっとする。10本外側に植えたヤシャブシもどうにか半分が大きく育っている。「ヤシャブシは育ちすぎて困りますよ」と助言を受けたとおり、ビョウビョウとのび放し。このあたりは冬場に風と雪がきつくて木の先が折れたりする。春がきたら、そういう傷口がいっぱい目につき、「この10年は何だったの」と言いそうになる。(去年の雪でパーゴラも倒壊したし。)
何より、鹿とかイノシシの害がすごいんです。ハーブとか花の芽などきれいに食べられていてちっとも育たない。同じ時期に手前の京北に移住された方は「もう、私達が檻に入っているみたい、網をはりめぐらして」とか。ご近所を見るとうち以外はどこもなにかしら網を張っていらっしゃる。裏の崖のあたりに小さく階段状にしていたけど、どうもそれは彼らの遊歩道になっているよう。たまに気分転換にやってきて「ただの観光客じゃ絶対にわからないね」と自然のすごさにあらためて驚いている。田舎暮らしというのは本当、半端な気持ちじゃいやになりますよ。

5月のゴールデンウィークはやっと念願かなってイギリスのはずでした、が。あのアイスランドの噴火でやむなく旅行を断念しました。不思議に休みの間だけ結構噴火も収まっていたのかな。取っていた切符がフィンランド航空、ここがまた噴煙がきついとかで行き帰りと立ち寄るからそれも又不安な材料の一つでした。飛行機会社が「払い戻しをします」という結論はやはり大分無理みたいだった。おかげでお金は殆ど戻りましたが、このモヤモヤをどうすればいいの。と急きょ東京旅行へ切り替え。久しぶりの東京。この前は秋だった。
突然やってきたので何もかも間に合わせ。「どこ、行く?」そう言えば何も準備できていなくて申し訳ない。まずは自由ガ丘の駅からすぐの「岩立フォークミュージアム」これは直前に見た雑誌の記事を切り取って持ってきた。岩立さんご自身がいらして説明をしてくださり、大変よかった。予定せずに寄ったわりにはあちらの開館の日程とぴたりとあっていてラッキーでした。自由が丘はいろんなお店が並んでいるのだがよく知らないから、人ごみの中をあてもなく歩いて、MUJIの前あたりのベンチで座って休憩。

次はどこへ。若いFさんがそこは準備の地図とかもってきてくれてそれを頼りに まずは表参道の「山梨ヘムスロイド」へ。可愛い黄色い建物。中に入るとし~んとしていて真ん中で先生一人に生徒さんがお二人、織りをされている。私達はそっと窓際に展示されている古いレースを見せてもらう。随分前に確か六本木にあったときに訪ねたことを思い出していた。とてもいい環境で緑に囲まれていたように記憶している。(下の黄色い建物です。)

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店内のショップでつい手に取る、糸の数々。たくさんの刺繍糸が並んでいた。毛糸の手紡ぎ糸も。でも以前に見たものより少なくて少し残念でした。

表参道の裏道へ入ると・・・色んな店がチラホラ、街並みがなかなかいい。きっとここらはいい住宅街なんでしょう。一軒一軒の雰囲気がとてもいい。そんな住宅の中にお店がポツンとあったりして。でも歩いていると人が急に多くなる。どうも原宿が近いのかな。実はこのあたりにお目当てのお店が。探してもわからず、お電話を。移動したらしい・・・さあ、人ごみをかきわけて間違わないよう行かなくちゃ。すごいなあ。この人たち。

途中、イタリアンのお店でランチを食べて。聞いていた八百屋さんの角を曲がり・・・“ありました”注連野さんのプロデュースのお店。“なんか新作のインドの手染めの服とかあるみたい”店内にある服・かばん・ストールを見る、雑誌でみかけたような服が並んでいる。私は主人へのお土産のストールを一つ選んだだけ。(気にいってくれなかったら、私が使おう)

インディゴの小花柄のふわ~としたワンピース、いいんだけど、ね。自分の体形と雰囲気を考えてやめる。心の中で“やせてからね”薄い華奢な布の服がだめ。肉厚な体にはとても似合わないのだ。細~い体が泳ぐようにボリュームのある木綿の服を着る、それは当分、永遠に夢。

そこから次は思い出した!“布”へゆきましょ!と言ったものの、電話番号もわからず、SOSの電話を京都にいるOさんにかけて調べてもらった。彼女も最近行ったらしくわたしのいい加減な記憶と全く違い正確な場所がわかった。六本木へゆく。あ、人が外国人がやたら多い。
“布”は大変よかったです。糸・繊維・布好きな私達3人、好きなようにお店のものを見る。お店の方が大変親切で“おわかりになりましたか?冷たいお茶でもどうですか”やさしい。
きほどのLUXEのお店の方も大変やさしく私達の質問に説明してくださり、ついでに関西・京都の話などで盛り上がり“みなさん、やさしいね”と私達3人はいたく恐縮していました。布、布、服、服とか言いつつそれを媒体にお店の方とお話しをして盛り上がる。先にこちらへきて色々お聞きしたら行きたい処がいっぱいあったみたい。“布”を出て3人歩いていると後ろから追いかけていらして“ボスからです”と素敵な小物入れをいただいた!3人、にっこり。思いがけず、立ち寄った“布”もう15年前ぐらいにきたことがあって途中関西に出店されたり又、いつぞや出かけてきた銀座のギャラリーで新井先生にお会いしたことを思い出した。あの方もやさしかった・・・日ごろの自分のガサツさを反省してしまう東京旅行でした。

photo100601_3糸作りBのクラスの糸たち。テーマ色が“紺&藍”の3回目を控え、私はまたもや頭が痛かった。そうそう、今回は多色染めの淡いブルーと濃紺の2種類をベースに考えました。

藍には何段階にも色の名前がある。そこから“浅葱アサギと褐カチ”をピックアップ。ちゃんとした資料が手元にないものだからインターネットにお知恵をもらった。だけど全部はわからなかった。また調べよう。

これもBの糸の一部です。ちょっと紡ぐのが難しい糸です。photo100601_4

このところ、インディゴ染めにのめっている。しかし、ウールだからか、色止め等しっかりきいていなかったからか・・・それとも繊維染めで中に入り込んでいるからか(これが大きな原因と私は思うのだが)まあ、いつまでも青い色がつくこと。色はとても好きなのに。やはり、木綿・麻のほうがいいかな。
ほかに今年は“泥染め”を頻繁にしていますね。まずは主人が自分の夏物の白いジャケットを“黄土”で染めた。・・・ムラも味になりオレンジぽい黄色の枯れたようないい色に染まった。次はまた麻のジャケット。これはグレーの色に。これがなかなかいい。みなさんに、説明するたび中からそのジャケットきた主人が現れ、「なかなかいい色でしょう」と説明。説得力があるらしく染料を買われる。夏向きの染料だ。チョポチャポ染液につけてはもみこむ、あまりゆったりと水分があると、残ったらもったいない。とか言っていたら「ムラになりすぎる」と言われた。まあ、適度な水分量で染めましょう。

photo100601_5これは、カシミヤのショールに手紡ぎ糸をチクチク縫いまくったもの。やっと縫い終わったので次は「フェルト化」が待っている。イメージではうまく糸たちがフェルト化する予定なんだけど・・・。
思案のあげく西村明子先生にお尋ね。丁寧に教えていただいた。後は私ができるかどうか。どうかな。どうかな。
「サンプルはないの」と聞かれ、ぶっつけ本番なんです、と私。さて、どうなるかな。

「手紡ぎつれづれ」22年3月

Sorry いつも1日にupすることができなくて大変もうしわけありません。

3月と聞くと春がやってきた気分ですね。天気予報の温度は確か暖かいはずだったけど、この寒さは何?と早々と薄着をして出かけては後悔の日々。反対にそんなことにならないよう、と少し厚着をすると、汗ばんだりの繰り返し。春はこウロウロしている間にかけ寄ってくる。

久しぶりに木屋町通りを歩く。“桜の木が伸びてる”対岸の家にくっつきそう・・・ 鳥の声が聞こえる、この頃鳥の声に敏感。先日検査のため出かけた病院で待っている間に中庭をみるともなく見ていたら・・・ 小さな空間の真ん中に水飲み場のような場所がある。気が付いたらヒヨかな、一羽がやってきて盛んに水浴びをする。わあ・・ いい風景、そう~っとひっそり眺めていた。絶え間なく羽をばたつかせている、“そうだ携帯に”と静かにシャッターを切った・・・ するとぱっと飛び去って行った。家のベランダにも来ないかな。と家で早速お米と陶器に水を満たして置いてみた。ほどなく対のスズメがやってくる。リンゴの傷ものも置いてみた。・・・ すごい勢いでかじられた。あの食べ方はヒヨみたい、お米を播いては窓越しのスズメさんに癒されました。

100301_1今年が始まったというのに、作る気がしなくて結構あせっていました。その私に少し火をつけてくれたものが“ラムウール糸のマフラーづくり”私は殆ど既成の糸でマフラーを織ったりはしないのですが。これはラムウール糸で織ったサンプルをお店に置きたい、と思ったことがきっかけでした。小さなミニリジッド機(!)に23cm幅に経糸を張り、2日間で織りあげ、縮絨をしました。横幅20cm→16cm、縦2m→1.6mと約20%縮ませた。筬目34羽!見事に縮みました。皆が信じないからまた、サンプルとしてわかりやすい、未縮絨、20%、30%と見せようかとまたあらためて織っております。

100301_2それからそれから今度は手紡ぎの残り糸を使ってマフラーの経糸を張りました。・・・(上のラムウール糸と同じ柄です)私が作るものは経糸全体を同じ手紡ぎ糸で張ることは殆どない、あらゆる糸を経糸にもってきて経糸を張る。きっとこれ冒険を超えて破壊かも。ある意味同じパターンを二つと作ることがない、から一枚一枚が変化に富んでいて手に負えない。ちゃんと作る人とは真反対のことを毎度毎度やる。ホームスパン正統派からは非難轟々です。私は自分の糸ながらできあがりに驚き、その表情が面白くてついつい頬が一人ゆるむ。

「やる気が起きなかった」なんて近年の私としては珍しい状態でした。人間ゆるい気持ちになるとドンドンとめどなく緩んでゆけるんだ、と実感していました。精神的にはこういう緩い時間も必要ね、と自分を慰めていた。でもちょっといやでしたね。“作る気が起きないなんて”原因はいろいろ。今年のBのクラスの課題かな。毎年このBのクラスは色を定めて毎回20種の糸を5回展開する。2009年はピンクでした。ピンクは普段使わない色でこれはこれでかなりがんばった。そのおかげか生徒の人たちの作品にとても面白みがあふれた。色の効果というのはすごい。これが大きな目的でもある。(これが藍&紺第一回2月の糸です)

ありきたりの自分の好きなだけの世界に埋没していると、大体すぐに壁にぶつかる。好きでもそればかりはもう一つなのである。創作というのは簡単じゃない。悩まないといいものは手にできない、と私はいつも思う。どうやってぬくぬくとした環境の中で自分を追い込むか・・・意外とこれが難しいのです。ふわ~と作り続けられたら簡単簡単なんだけど。

もや~と1月も終わり、はっきりしない私の元に新しい“スピナッツ”が届けられました。待望の「スピナッツの掲載号」発刊。私のこと“糸のデザイン”“金の羊”について書かせていただいた内容。これで少しは私のやっていることが伝えられたかな。スピナッツの本出さん、ありがとう。

―――私の長い間の願いは「手紡ぎは創作、面白い」各人各様の糸を紡ぎましょう。と言いたいそれを具現化したものが「糸のデザイン」という授業です。糸を何気なく作ったら何気ないものになる、しかし少し意識して“どのように形づくるか”と糸を紡いだら面白いものができます。

勢いづいてモヘアの糸を山のように染めました。色を考えながら染めているとどんどんのめる。予定した色あいにはなかなかならない。結果、よしとしよう。いつも染色はあきらめと自己満足の連続。

(1)赤系のモヘア糸
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(2)春色のモヘア糸
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(3)青色のモヘア糸
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お店の近所に最近発見したイタリアン たっぷりの野菜山盛りの前菜にたくさんのパン。少し多めのおいしいパスタ(これが嬉しい)何度かランチをいただいて、そうそう新年会の予約を申し込もう。名刺を手に取り、名前を読む。“ロットン・ゾーロ・ドーロ”難しい、どういう意味なんでしょう、とお尋ねしたら“金の子豚”という意味らしい。!! 私、大喜び。金の子豚、ってとてもおいしそう。「うちは金の羊なんですよ」と言うとスタッフの方が「知ってますよ」って。水曜日がお休み、土・日・祝日はランチがありません。大変残念。

もう一軒イタリアン。烏丸通り、松原の角を南に下がると。“魚やさんの欧風料理”という店ができています。木のドアも可愛い。ランチ¥1800は安すぎる、もっと取られてもおかしくない内容。たっぷりの魚介の前菜。これ、新鮮な生の魚がとてもおいしかった。パスタも魚介好きにはたまらない。デザートは3品選ぶんです。さて、ホワイトデーはここでディナーがいいかな。

「手紡ぎつれづれ」21年12月

「紅葉の季節」と聞き出すと京都の町中に人と車がどっと増えて通りもつまり気味になります。寒い日が少なかったから紅葉がいま一つかな、と思いきやちょっと冷え込みがあった。そしてまた温暖な日々が。もう少し寒さが欲しい。ウール関係のわたしとしても。

紅葉を見て思い出すのはもう10年前かな、アメリカへ旅したとき。毎年10月(?)に出版社主宰の「スピニング大会」なるお祭りが開催されているのですが、一度行こうとやっと決めて母を連れてでかけた。

フリーの切符を取り、まずはサンフランシスコに到着。ここはビジネスをかねていた。通訳を雇い彼女の車であちこちへ。目的の会社は着いてからびっくりしたけど、アンティーク美術館みたいな、凄いところだった。

なるほど、いろんな古いレースの本などだしているだけある。あと、いつも文面のみのお付き合いの会社へご挨拶。私は英語でやり取り(最低限)を文面ではどうにかするのだが、おしゃべりは・・・そのときも通訳の人がいてほっとしていたのだが。いつもの担当のおばちゃん(私の母ぐらいでびっくり)が「え~、いつものやりとりをしているyokoでしょ?」と流暢にしゃべらない私に驚いていたな。

サンフランシスコの市電に乗り、あちこちへ行ったけど。市電に乗っていたら近そうな距離が、あまりの混雑に歩き出したら、予想以上に上がったり下ったりの坂道にヘトヘトになった。あれは現地へ行かないと信じるのは難しい地形でした。

毎朝、ホテルから歩き出すとオープンカフェの入り口に人が立っていて、通る私たちに手を出し「朝のいっぱいのコーヒー代を」と言うのである。あれ、なんか振り切ってゆくのも、お金を上げるのもいやな気分でした。結構普通の身なりの人がそんなことしていることに驚きましたね。

次は目的の空港へ移動。ここでゆっくり半日以上時間が余る予定だった・・・それが切符の手配を間違われて違う空港へ到着。約束だと迎えの人がくるはず、だった。なんかおかしいと思ったら「!!違う」と気がついた。空港のカウンターで必死で間違いを伝え、フリーの切符だから何度でもアメリカ内は乗り降りができるとはいえ、シカゴへもどり、乗りなおし。もう驚いたな。バーリントン空港だったかな。アメリカには3つ同じ名前の空港があるとか。日本へ帰ってから知りました。

やっとこさ目的のバーモント州へ入り、タクシーで走ってもらった。空港を程なく走ると・・・周り一面紅葉、あのカナダのメープル種の紅葉だ。延々と続いていた。田舎の道沿いに時々木作りの家がある。「なんだか大草原の小さな家みたい」ログハウスをイメージしていたら、アンが住んでいたような切妻屋根の板塀張りの家。ときどきある家々の前に大きな「ハロウィーンの飾り」があり、カボチャやら魔女がほうきに乗った大きな飾りとかあり、“アメリカだな”と思ったものでした。

皆さんに(当社のお客様)に新しいカタログは届いたでしょうか。12月を区切りとして新しいカタログをお届けして私たちの一年はひと月早く始まります。夏の終わりごろから、社長と私(夫婦)で取り組みます。

小さな私たち“金の羊”は夫婦2名と従業員2名+パート1名(+内職1名)で運営しています。それぞれの持分があり日々の仕事の中でのカタログ作りが結構至難の業です。

それに今年は私の主宰しているアトリエ金の羊の作品展(2年に1回)を11月に控え、より一層の困難さでした。全部が同時進行なもんだから、私は一つのことばかり考えてはいられなくて、いつもより大変な心理状況の中、この作業は進むのです。

やってもやっても終わらない作業の連続で、「あ、早く脱稿して作品展のことだけ、考えたいよ」と言いたいのをこらえ、“コンがおありどすな”と川島のスクールで唯一のほめ言葉をいただいた“コン”だけを頼りに励みましたね~。脱稿したのはもう10月の末、明日は11月の頃でした。

「糸のデザイン展7回」に来てくださったみなさん、ありがとうございます。

そして、スタッフ2人と社長、ありがとう。おかげさまで悠々と5日間浸ることができました。

初めてのギャラリー嶋ダイ(漢字が難しい)での開催でした。ここは無形文化財の指定をうけている(確か)昔、酒造りの酒造会社の建物です。今回お借りしたスペースはごく一部で敷地全体はとても広い古い建物です。どっしりとした建物の中に土蔵があり、そこは別空間。準備で困ったのは建物の壁にものを下げたりできなかったことでした!用意した丸棒は陳列用だったのにスタンドに渡して急遽、作品たちを下げることになりました。いつもよりダントツに多い作品群、一同「どうしよう」って感じでした。準備を手伝う人も沢山来てくれたのでみんなのおかげでどうにか並べることができて、ほっとしました。

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21年11月作品展準備

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作品展会場内

一枚づつ広げて展示したかった、すてきな(自画自賛)作品たち。私が言うのも何ですが「多彩な作品です」小さな羊のストラップ・コサージュからニットの本・織りの本に載せたい作品が本当にたくさん。27名。私は今年は少し出品作が少なかった。ちょっと迷っていたものが2,3できあがらなかったから。気乗りがしないことに気がついて作る手が遅かったから。

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店ハンガー陳列

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作品展 糸

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