「WOOL(ウール)まみれ」23年12月 吉岡よう子
もう12月ですね。京都の紅葉はまだ・・・かなと思いきやこの1,2日ぐっと冷え込んでいます。金の羊はなんだかザワザワ大忙し。そう、ウールの季節到来です。
11月9日~13日京都の嶋䑓ギャラリーで「糸のデザイン展8回」という作品展を開催しました。これは私が主宰している“糸をデザインする”講習のBクラスのメンバー22名です。
11月8日10時半ごろもうたくさんのメンバーは準備のために揃っていた。さあ~今回は壁際に三段に糸を下げるべく冶具を用意。来れなかったメンバーの作品と糸の荷物が開封される、持ってきた人たちのも合わせると「?!」の量だ。どうすればいいの・・・と思ってたけどまず手分けして飾りましょう、飾りましょう。
「糸は色別ね」それにしてもすごい糸たち。こんなたくさんの手紡ぎ糸をたくさんの人に見てほしい。今回は前にもましてすごい。みんなの汗の結晶だ。各自飾りながら、糸に見入っている・・・
一面二面三面、はどうにか棒をつるしたけど。四面目は・・「マフラーにしましょう」つりさげられない糸たちは三段の下に並べました。「すごいボリュームね」きれいだ、すごい。と展示の前に自分たちで自画自賛。
ここの会場はかなり広く、その中に蔵がある。私達はここの古びた木の壁にぐるりと作品の服をかけて展示した。・・・まあまあね。作品が多いからこの方法が得策。入り口には『福島さんの受賞の上着』『奥川さんのクレーの大賞の作品』を。高橋さんの布フェルトも並べる。
自分はといえばここでまだ織る?という9月末ごろに赤い糸をかき集めて織りだしていた。なぜか今年は急に赤の作品を作りたくなった。ちょっと糸の量が少ない?65cm幅で5m足らず。縮絨をしたら4.4mぐらいになった。う~んできるかな。デザインは決まっている。小ぶりの襟のテーラーの上着。少し丈は短め。ホントは身頃もタイト気味な・・・紺の上着はどうにか完成。ボタンホールで悩んだけど、この2枚を処理したら、もうすっかり自信がつきました。どうしてさっさとしなかったんでしょ。
<祭りの後>
作品展を終えて「お疲れさま」とか「大変だったでしょう」とか色々ねぎらいのお言葉をかけられて、あらためて思ったのは、こういうことって準備から始まってそれなりに懸命に駆け込む、皆のお尻をたたく、自分も「もう少しもう少し」とがんばる、大変は大変だけど・・・何とも言えない楽しさ・高揚感があって好きです。だから、終わるのがさびしかったです。
普段会えない方に会場でお久しぶりの会話、たわいのない、音信を確かめ合い、そして普段あまり時間をともにしない仲間たちと、当番がてら色々立ち話。その話の底には“手紡ぎと手作り”へのあくなき情熱があり、独特な感じ。それがいい、“手作り”っていうだけで話がデザインからどうやって作ったかとか、日々の食べ物の話まで広がる。
日常は日常で結構あれこれ雑事に追いまくられているのですが、何かやっていても、遊んでいても、心の片隅に“こんなことやってて大丈夫?”と小さな罪悪感を感じつつ、かといって懸命に作品作りをするのかといえば全くできずに遊んだり遊んだり。(うまくいえないけど、集中していない状態)この2年間は家族のことで時間が割かれたのかもしれない。何か作りたいのにあちこちで向いていると・・・集中できない。あせりつつ、「今はしようがない」と自分を納得させたり。でもそう言いつつ、私らしく、重ねてあれやこれややりたくなって色々やってました。
最近の収穫は「水溶性シートの作品づくり」私はウールから手紡ぎ糸を作るのだけど、使われなかった手紡ぎ糸もいっぱいもっていてこの「編まない・織らない」水溶性シートの作品作りは画期的。最近の収穫は「水溶性シートの作品づくり」私はウールから手紡ぎ糸を作るのだけど、使われなかった手紡ぎ糸もいっぱいもっていてこの「編まない・織らない」水溶性シートの作品作りは画期的。
結構好きになったもの、「チクチク縫い」針と糸で手縫いしてカシミヤの生地に色とりどり刺しこんで、思いっきりフェルト化させたり。最近服作りが結構すきになったかも。以前にちゃんと洋裁学校に行っていた時とはえらい違い、あの頃は「二度と服は作らない」とトラウマ状態だったからね。うまく作れるように(?)なったからかな、このごろ大好きですね。なんか縫うことがとても楽しくて。作品展、反省も多いのですが楽しい思い出ばかり。
そうそう、3月の「ひつじパレット」の提出作品づくりが待っている。イメージはあるのだけど、うまくまとまるのかな。心配。

いただきもののBig鉤針で~す。
8月も終わり、9月です。今年は私は主宰する“糸のデザイン”のクラスの人たちと2年に一回の作品展を11月に開催します。私が2カ月に一度準備した20種の糸をセッセと紡ぎ、頭と体を“創作へと”いざなっている(つもり)はず。その日々の結果として集まって出品しみなさんに見ていただく。かなりの力作、普段目にしない手紡ぎ糸のニット&手織りの作品・フェルト作品が並びます。(自慢です!)
これはある意味パッチワーク。その元の素材を準備するのにかなりの時間を割きました。羊毛から作るフェルト生地を
という声が聞こえるなか、私はみなさんのお尻をたたき続けた。最後に“ベストを着て、笑顔”をイメージしているから、大変大変。


8月のわずかなときが2階の教室の空き時間フリースで持っているこのフリースを洗って販売しようと決めたのでドンドン洗いました。




福島恵美子_1








荒れ放題の我が家。美山のログハウス。今年は6月ころから11月まで全く行くことができなかった。家というのは使用しなかったら荒れる、といいますが本当にそう。何よりあちこちに鹿のふん。
10月21日~26日は愛媛県の松山の“ギャラリータナカ”にて「糸のデザイン展」という作品展をやっていただいておりました。ひさしぶりの松山。
道後温泉の王道の坊っちゃんの湯は避けて“椿の湯”へ。さすが地元のお年寄りが多い。たっぷりの湯船につかると夜行バスの疲れが溶けて流れたみたい。“ああ、気持ちいい”幸せ。次の日も早くからでかけた。湯船に入っていると次から次から声がかかる。“どちらから?”京都です、というと“まあ、そんないい所からこんなところへ”と一様にお年寄りの方々がおっしゃる。ちょうど、朝市にも出会い、ミカンなどの安さに“どれか買いましょう” と同行のSさんは興奮ぎみ。でもでも旅の間、それはどうすればいいの、と不安がよぎる。ギャラリーの手前でおいしそうな珈琲屋さんへ立ち寄る。思い出した、以前も通ったおいしい珈琲屋さん“BC”香りたかいコーヒーのおいしかったこと。京都の町なかにいると、あまり個人経営の入りたいコーヒー屋さんに出会わない。お昼はギャラリーの裏の「つるちゃん」といううどん屋さん。これがまた、おいしかった。同じお値段でウドン3玉まで食べられるのだとか。一玉でもはんぱじゃないボリュームでした。このことで気が付くと、おいしいという感覚は「安くておいしい」ということじゃないでしょうか。高いものでおいしい、というのはどこか当たり前、のように思ってしまう。
11月3日に兵庫県の西宮の“ギャラリーストラッセ”さんへ。阪急電車の夙川は春は桜で人がいっぱい。そこから甲陽線に乗り換え一駅。“苦楽園”駅からおりたら村田さんとばったり。総勢5名で移動。ここらへんは寄りたいお店が次から次に現れる・・・今日は加藤さんのフェルト展だから寄り道をしないでゆきましょう。お昼は有名なパスタ屋“RyuRyu”へ。満足。イカリのスーパーがいいのよね。加藤さんの“ひつじ”“犬”“豚”さんたちが壁面に並んでる。今日は私は犬にしました。キーホルダーです。あれがいいかな、これがいいかな、もう買おう、買おうと選んでいる。と、加藤さんが“これは吉岡さんでしょう”と大きな羊のバッグ(カタログの表紙にさせていただいた)“え~”と言いつつ、購入しました。ヤギさんのティッシュ箱入れも。これをプレゼントしたら受け取った方が大喜び。よかった。帰り道は“萩原珈琲”の看板を道端に見つけ右折。萩原の珈琲は神戸らしい炭焼きの珈琲豆。一杯だてのていねいな抽出でいただく香り高いコーヒーは何より嬉しい。
長神乃笛さん、とお会いしました。青いアートの布が波打っているハガキを少し前に受け取っていた。場所はギャラリーマロニエの5階のスペース 壁面に何枚かの作品が並んでいる。目直に見る布、長神さんが丁寧に作品の作り方を説明される・・・”ナイロンのオーガンジーにアクリル絵の具で彩色してその上に立体になるように糸とか重ねているんです“細かい針目が一針一針・・・膨大な面を埋めている。

<この夏、いいこと①>
<この夏、いいこと②>
“自家農園のオクラたち”この4月に退職された屋代さんからのいただきもの。なんか、造形てき。さっそく次の日の惣菜にて食しました。おいしかったです。ありがとう。
やっと、美山のログハウスへ。この前はまだまだ春がやってきていなくてなんだかつまらなかった。今回はほら、緑緑緑。敷地の裏側がちょっと崖状で、このごろ気がついたらそこにクリの木が3本か4本、居ついて育っていました。秋になって見上げた木にイガがたくさん、見てびっくり。この前までまだひ弱な木だったのに・・・桃・クリ・3年柿8年とはこういうことか。すぐに立派な実がなってます。育てたい木(くるみ・ソヨゴを始め色々)は育たず、予期しないものがニョキニョキ、それに裏に大きな杉の木もぎょっとする。10本外側に植えたヤシャブシもどうにか半分が大きく育っている。「ヤシャブシは育ちすぎて困りますよ」と助言を受けたとおり、ビョウビョウとのび放し。このあたりは冬場に風と雪がきつくて木の先が折れたりする。春がきたら、そういう傷口がいっぱい目につき、「この10年は何だったの」と言いそうになる。(去年の雪でパーゴラも倒壊したし。)
糸作りBのクラスの糸たち。テーマ色が“紺&藍”の3回目を控え、私はまたもや頭が痛かった。そうそう、今回は多色染めの淡いブルーと濃紺の2種類をベースに考えました。
これは、カシミヤのショールに手紡ぎ糸をチクチク縫いまくったもの。やっと縫い終わったので次は「フェルト化」が待っている。イメージではうまく糸たちがフェルト化する予定なんだけど・・・。
今年が始まったというのに、作る気がしなくて結構あせっていました。その私に少し火をつけてくれたものが“ラムウール糸のマフラーづくり”私は殆ど既成の糸でマフラーを織ったりはしないのですが。これはラムウール糸で織ったサンプルをお店に置きたい、と思ったことがきっかけでした。小さなミニリジッド機(!)に23cm幅に経糸を張り、2日間で織りあげ、縮絨をしました。横幅20cm→16cm、縦2m→1.6mと約20%縮ませた。筬目34羽!見事に縮みました。皆が信じないからまた、サンプルとしてわかりやすい、未縮絨、20%、30%と見せようかとまたあらためて織っております。
それからそれから今度は手紡ぎの残り糸を使ってマフラーの経糸を張りました。・・・(上のラムウール糸と同じ柄です)私が作るものは経糸全体を同じ手紡ぎ糸で張ることは殆どない、あらゆる糸を経糸にもってきて経糸を張る。きっとこれ冒険を超えて破壊かも。ある意味同じパターンを二つと作ることがない、から一枚一枚が変化に富んでいて手に負えない。ちゃんと作る人とは真反対のことを毎度毎度やる。ホームスパン正統派からは非難轟々です。私は自分の糸ながらできあがりに驚き、その表情が面白くてついつい頬が一人ゆるむ。













